インタビュー 小木曽 たまね・正子

ひとりひとりのStory

 「お子さんが先ほど吐血をしました。今から救急で搬送します」―。

 これが待望のわが子と対面して3日目に産科医から告げられた言葉でした。救急搬送された病院で病状や障がいの事を告げられたけれども、思考停止。ただ、病院の帰りの車中でラジオから面白い曲が流れ、思わず吹き出してしまった。この状況で自分が笑えたことで、何故だか自身がついた。 

「絶対この子を死なせない」。

それから10数年、親子共々たくさんの人のサポートのもと成長していた日々の中で、リノア創設者の横川氏、大郷氏と出逢いました。

当時、車椅子の子供を公園などで遊ばせる遊具はなく、室内で本を読む事やおもちゃで遊ばせることに私が不満に思い「外で遊ばせたいんだよね」とポツリと言った一言を「つくりましょう!」とお二人が受け止めてくれたのです。                        

 それからは「どんな遊びをしたいですか?」「何が必要だと思いますか?」等、子供がどうしたいのか、親は子供にどんな経験をして欲しいのかをしつこい程リサーチされました。

 そして誕生した「遊びリパークリノア」。そこで過ごした時間は親の希望以上でした。

 親から離れてのお泊り会やキャンプ、近所の団地へのポスティング、砂浜へ散歩など、医療的ケアがあるから出来ない、車椅子だから無理という言葉は、ここリノアには存在しないようです。

 そして今、成人になった娘はここ「PLAYWORKSリノア」にいる。さぁ、これからどんな楽しい事、ワクワクする経験を積んでいくのだろう。

 障がいを告げられて思考停止した22年前の私に言いたい。「大丈夫、きっと笑える未来が待っている」。                    

他のインタビューを見る